672.遠視と老眼は何が違うの?
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今回のテーマは「遠視と老眼は何が違うの?」です。
遠視と老眼(眼科では「老視」といいます)が同じものと思われている方が多いかと思いますが、実は違います。眼鏡やコンタクトレンズで矯正する際にどちらも凸レンズを使用するため混合されがちなのですが、原因が異なります。
遠視は屈折異常であるのに対し、老視は老化による調節異常です。
〇遠視
遠視は年齢関係なく、近視や乱視と同じ「屈折異常」の一つです。
調節を休めてリラックス状態だと網膜の後ろにピントが合ってしまうため、遠くを見る時は少しの調節で見え、近くを見る時は強く調節をしないといけません。
遠くでも近くでも調節が必要になり、疲れやすい目と言えます。
〇老視
老視は、調節をするときに働く水晶体が加齢によって硬くなることにより、ピントを合わせづらくなる現象のことです。遠視と違い、40歳を越える頃から誰にでも起こる現象で、屈折異常ではなく「調節異常」の一つです。
○老視になると・・・
遠くを見るときよりも、近くを見るときの方がより多くの調節力が必要なため、老視が始まると、とくに近くの物にピントを合わせるのが難しくなります。
自分はまだ若いからと、近くが見えにくいのを我慢して無理をすると、肩こり、目の疲れ、頭痛、吐き気などの症状が現れます。
このように遠視と老眼は違うものですが、どちらも目の疲れを中心とした症状に体の疲労が加わります。
「最近目が疲れやすいなぁ」「近くが見えづらくなってきた」と感じることがあれば、
眼科の医師に相談してみましょう。
●一般の方向けですので、医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文中の内容は、一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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