671.乱視は病気なの?
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
寒さもピークを迎えておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
今週のメルマガテーマは【乱視は病気なの?】です。
・乱視とは?
乱視は近視や遠視と同様に屈折異常の一種です。
乱視用のコンタクトレンズや眼鏡、屈折矯正手術で矯正できる乱視を正乱視といい、円錐角膜、怪我や強い炎症、手術などよって角膜表面に凹凸が起こる乱視を不正乱視といいます。
ものを見る時には光が角膜、水晶体を通って屈折し、網膜に焦点を結ぶことで綺麗な像を見ることができます。
この時、角膜や水晶体がきれいな球状ではなくラグビーボールのようにゆがんだ形をしていると、屈折力が方向によって異なるために焦点を一点に合わせることができず、ものが二重に見えてしまいます。
不正乱視の場合は角膜の不規則な歪みや凹凸によって焦点が多数出来てしまい、安定した見え方の矯正が難しくなってしまいます。
・乱視は病気なの?
「病気」という言葉について調べると「体や精神に何らかの異常があり、生活上の困難や苦痛がある状態」と説明することが多いようです。
乱視は屈折異常の一種ではありますが、正乱視の場合は眼鏡やコンタクトレンズを使うことで見え方の矯正ができるため、「生活上の困難」を解消することができます。
不正乱視の場合は、角膜の表面に問題があることがあります。角膜表面の凹凸は眼鏡やソフトコンタクトレンズによる矯正ができませんが、ハードコンタクトレンズの装用によって矯正することができます。
ハードコンタクトレンズは角膜表面の形に沿って変形しないため、凹凸のある角膜とハードコンタクトレンズの間にある涙が「涙液レンズ」となることで、角膜の形状による不正乱視の矯正が出来ます。
・乱視かな?と思ったら
最近目が悪くなった、物が二重に見える、パソコン作業や近くを見ていると疲れるといった症状は、矯正されていない乱視が原因で起こる可能性があります。
眼科でオートレフケラトメーターによる測定、視力検査などを行うことで乱視の状態を計測し、適切な矯正方法をご案内することができます。
少しでも気になる事がありましたら、当院スタッフ、視能訓練士、医師にご相談ください。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。 すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
-
院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
-
初めての方でもご予約できます。
-
常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
初めての方でもご予約できます。