658.モノビジョンとは?
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所でございます。
少し肌寒い季節になってまいりましたね。
今回のテーマは「モノビジョンとは?」です。
モノビジョンとは、片目で近くを見えるように、もう片方の眼で遠くが見えるように視力を矯正し、
両目が開いている状態の時に遠くも近くも見えるようにすることです。
モノビジョンでは通常利き目を遠くが見やすいように矯正します。生まれつきモノビジョンの方もいらっしゃいます。
片目は正視でもう片方の目が近視で、左右眼の度数が違う場合です。
左右の度数が違うので多少バランスは気になりますが、基本的に利き目が右目で、左目のみが近視であっても、
遠くは右目で見ることにより困らないため、日常生活では問題がほとんどないと言えます。
この場合に当てはまる方が老眼になったとしても、近くを近視である左目で、遠くは正視である右目で見ることができるため、
どちらにしても困ることはなく、メガネやコンタクトレンズなしで生活できます。
このように自然にモノビジョンが成立している方は、脳が既にその見え方に適応していて素早く切り替えられ、
メガネやコンタクトレンズにするとかえって見えづらくなるためそのままにしています。
生まれつきモノビジョンではない方の老眼の矯正方法としては、老眼鏡使用、コンタクトレンズの度数を下げる、
または遠近両用コンタクトレンズの装用がありますが、それ以外にも上記のこのようにモノビジョンの仕組みを利用し、
メガネやコンタクトレンズで老眼の矯正を行う方法があります。
ただし、メガネとコンタクトレンズだと、どちらかというとコンタクトレンズのほうが老眼矯正に適しています。
眼鏡の場合、近視用は凹レンズ、遠視用は凸レンズなので、物体の見える大きさが異なってきます。
また、左右の度数差が大きすぎると、脳が情報を処理しきれずに眼精疲労や頭痛などを引き起こす原因にもなります。
コンタクトレンズの場合は、見える大きさに差はあまりないため、こちらの方が適していると言えます。
また、モノビジョンは、見え方に慣れて適応するまでに脳が時間かかる場合も多く、
脳がうまく適応できない状態であると、近くも遠くもなんとなくぼやけていて、はっきりしない見え方になります。
特に、斜位や斜視など目の位置に問題がある方、目の疲れや違和感にデリケートな方や、
細かい立体視が必要な職業の方には向いていないので、
モノビジョンについてご検討の際は必ず眼科医とのご相談の上で矯正を行ってください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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