654.サングラスってしたほうがいいの?
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
空も秋色をおびてまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「サングラスってしたほうがいいの?」です。
〇サングラスの機能と効果
サングラスには、ファッションアイテムとしてはもちろん、機能性として強い光を和らげ、瞳を守る役割
があります。また、眩しさの軽減というだけでなく、太陽光に含まれる「紫外線」から目を守り、
風・埃・花粉や衝撃・過剰な情報・視線などの外的要因からも目を守り、視界を見やすくしてくれます。
〇「紫外線」が目に与える影響
肌への紫外線対策は日焼け止めで行っている方が多いと思いますが、目への紫外線対策も必要です。
肌と同じように、目に紫外線が入った場合も目はダメージを受けています。
たとえば、角膜に紫外線があたると、角膜が炎症を起こし、強い目の痛み、充血といった症状が
出ることがあります。これを電気性眼炎(雪目)といいます。
さらに、ダメージを受け続ければそれは蓄積され、目の細胞を破壊してしまいます。
紫外線を浴び続けると、白内障、角膜炎、黄斑変性症の原因になると言われています。
また、お肌が紫外線を受けていなくても、目が強い紫外線を受けると、日焼けと同じ現象が起こるということが実証されています。
目に強い紫外線があたり、目の細胞にダメージが生じると、脳はメラニン色素を分泌するよう指令を出します。結果、肌に強い紫外線が当たらなくても、シミ・そばかすができる原因になります。
日焼けや眼病リスクを抑制するためにも、紫外線カット機能が付いたサングラスは必須といえます。
〇サングラスの選び方と注意点
眩しさを防ぐにはレンズの「可視光線透過率」を確認して色の濃いものを選びます。
ただし、色が濃い程視界が暗くなって瞳孔が開き、紫外線をより吸収してしまいます。
紫外線から目を保護するという目的で考えると、重要なのは「紫外線カット率」「紫外線透過率」です。
紫外線カット率は数値が高いほど、紫外線透過率は数値が低いほど、UVカット効果が期待できます。
サングラスは、正面からの紫外線には有効ですが、側面から入りこむ紫外線は防ぎきれません。
しかも、サングラスと肌とのすき間から入った紫外線が角膜周辺で屈折し、集中することで
より大きなダメージを瞳に与えてしまいます。
サングラスを選ぶときは、上方や横からの紫外線を考慮して、レンズの大きいもの、
目を覆うように顔の形にフィットしたものが良いでしょう。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮下さい。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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