652.弱視の治療は子供の頃やらなくてはダメ?
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今回のメールマガジンのテーマは「弱視の治療は子供の頃やらなくてはダメ?」です。
弱視とは?
人間の目は、生まれた時から大人のようにしっかり見えるわけではなく、生後まもなくの視力は0.01程しかありません。
日常生活において、様々なものを見ることで外部からの刺激が加えられ、それが視力の発達を促します。脳が刺激されるうちに少しずつ機能が発達していき、3歳で1.0が見えるようになるまで成長します。
しかし、何かしらの原因により視覚的な刺激が正常に伝わらなくなると、視力の発達に影響を受けることになります。このようにして生じた視力障害を弱視と呼びます。
なぜ弱視の治療は子供の頃にやらなくてはいけないのか
視覚の感受性は1歳半頃にピークに達し、8歳頃に消失すると言われています。そのため弱視の予防には、早期に発症に繋がる原因を取り除き、視力の発達を促すことが重要になります。とりわけ視覚感受性が高いのは3歳までであり、それ以降は感受性が低下、視力の成長度合いも低くなります。このため、弱視治療を開始する年齢が3歳までの場合は、小学校入学までに視力が0.8以上になることがほとんどですが、4歳以降の場合、視力を改善させるためには、かなり長期間の治療が必要になる場合が多くなります。
「視機能が発達できる感受性期」である7~8歳頃を過ぎてからでは、弱視治療の効果はあまり期待できず、仮に治療を開始しても、既に手遅れという場合が圧倒的に多いです。適齢期に治療を行えなかった場合、たとえ眼鏡やコンタクトレンズを使用しても1.0や1.2といった視力を出すのが難しくなります。
こうした理由から、弱視の治療は子供の頃、とりわけ3歳までに始める必要があります。それまでに始めることができれば、治療の効果をより期待できます。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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