7.後部硝子体剥離について
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
早いもので2008年もあと少しです。
今年の病気は今年のうちに診てもらいましょう。
今週は「後部硝子体剥離」についてです。
*「後部硝子体剥離」とは*
目の内部を満たす硝子体は若い頃は、通常透明なゼリー状です。この硝子体が加齢とともに変質し、繊維状の物質や濁りなどが生じてゼリー状から液状へと変化します。このため硝子体の中で水の塊ができ、これが巨大化すると硝子体が後部の網膜との接触部分から離れます。これを後部硝子体剥離と言います。
<主な症状>
後部硝子体剥離が起こると、飛蚊症になることがあります。飛蚊症とは、明るいところや、白っぽい壁を見た時に、眼の前に黒い点や糸くずのようなものが、ふわふわ動いて見える症状です。
眼の前に蚊が飛んでいるように見えることからこの名前がついています。
眼を動かすと、硝子体の中のにごりもゆらゆら動き、それに伴って瞳孔から入ってきた光でできるにごりの影も揺れ動きます。そのため眼を動かすたびに、浮遊物が飛んでいるように見えます。後部硝子体剥離の時は、もともと視神経乳頭の周囲にあたる丸い輪の形をした硝子体のにごりが網膜の近くに浮かぶことになり、これが影を落として飛蚊症として自覚されます。
また、後部硝子体剥離が起こる時に、網膜と硝子体のくっつきが強い部分の網膜を引っ張り、この刺激が光刺激として脳に伝わると、「ピカピカ光っているものが見える」「稲妻が走っている」などの、光視症と呼ばれる症状が現れることもあります。
<主な検査方法>
視力検査・眼底検査・視野検査・蛍光眼底造影検査・アムスラーチャートなどを行います。
<治療方法>
後部硝子体剥離自体は老化現象の一種です。しかし、後部硝子体剥離が進行すると、網膜剥離や網膜裂孔を起こす可能性があるので、経過観察が必要です。
もし手術が必要になった場合には、光凝固術(裂け目の周囲をレーザー光でふさぐ)、網膜復位術(剥離した網膜を元の位置に戻す)、硝子体手術(出血によって濁った硝子体を取り除く)のようなものがあり、症状や剥離の進行状態によって、どの手術を行うかが決まります。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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