638.春季カタルとは
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今週のテーマは「春季カタルとは」です。
春季カタルとは
春季カタルとは、アレルギー性結膜疾患の一種で、アレルギーによって結膜に症状がおこります。重症タイプのアレルギー性結膜炎と捉えられています。結膜炎の中でも、眼瞼結膜(まぶたの裏)に乳頭と呼ばれる隆起ができ、角膜と結膜の境界部にも病変が及ぶものになります。春から秋にかけて悪化することが多くみられますが、アレルギー源に接触する機会があれば、季節に関係なく一年中発症します。アレルギーを起こす原因物質(抗原)との接触により生じる体の反応が発症要因であり、抗原はハウスダストやスギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉、ダニ、犬猫の毛など多岐にわたります。
疫学的な特徴として学童期~思春期の男子に多く、伴う症状としては、他のアレルギー性結膜疾患と同様にかゆみが代表的です。他に充血や浮腫がみられたり、涙目、ゴロゴロとした目の異物感なども併発します。炎症が強くなると黒目に傷ができて視力の低下や眼痛を引き起こし、学校生活に支障をきたすこともあります。
治療法について
春季カタルでは、薬物を用いた内科的治療と外科的治療があります。
薬物を用いた内科的治療は、症状を軽くすることが中心となります。通常のアレルギー性結膜炎と同様に抗アレルギー点眼薬が使用されます。効果が足りない場合はステロイド点眼薬を副作用に注意しつつ使用することを検討します。
外科的治療では、結膜乳頭を切除したり、角膜プラークの切除を行ったりすることがあります。
•一般的方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
•無断での記事転載はご遠慮ください。
•本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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