ドライアイ

※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※

当院ではドライアイに対して、点眼治療以外、プラグ治療(スーパーフレックスプラグコラーゲンプラグパンクタルプラグの三種から最適なものを選ぶ)を行っております。
初めての診察からすぐにプラグを挿入される患者様はごく僅かです。
まずは当院を受診していただき、患者様の目の状態を精査させて頂いた上で適切な治療の提案をさせて頂きます。
その上で必要とあれば、上記に記載されているプラグの治療が選択肢の一つとして医師より提案させて頂きます。

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ドライアイとは(乾性角結膜炎・角膜乾燥症ともいう)

ドライアイは、涙の量が少なくなったり、涙の成分が変化することによって、目の表面の涙や粘膜に異常が起きて乾きや痛みゴロゴロ感、見えにくさなどの色々な症状が現れます。

原因

ドライアイは さまざまな要因で起こります。

1)生活環境的要因

睡眠不足、ストレス、乾燥した部屋(エアコン)、コンタクトレンズの装用など

2)まばたきの減る作業

パソコン、TVゲーム、細かい作業、読書、運転など

3)病気や薬の影響

シェーグレン症候群スティーブンス・ジョンソン症候群などの病気、血圧を下げる薬など

4)その他

目が大きい(涙の蒸発が多くなるため)、加齢(加齢に伴い涙の分泌が低下するため)

涙の働き

目はまぶたと涙によって守られています。
まばたきが、涙の分泌刺激となり涙を出させたり、目の表面に涙を均一に分布させます。

涙には、①目の表面をバイ菌・異物から守る ②角膜に酸素・栄養を運ぶ③ゴミ・ホコリを洗い流す、という役割があります。そして④目の表面を滑らかな状態にして「ものをきれいに見る」働きを支えています。

涙は油層、水層、ムチン層の3 つの層からなり、まばたきによって眼の表面にベールのような網目状の膜をつくっていますが、涙の働きが低下すると、まばたきしてもこの膜を修復できず、保護してくれるはずのベールは穴だらけのままになり、眼に傷ができる原因にもなります。

ドライアイの症状

ドライアイではさまざまな不快な症状が現れます。主に、目が痛くなる、目が開けづらくなる、目が重たくなる、見えづらくなる、コンタクトレンズがつけられなくなる、目の感染症になる、などがあります。特にコンタクトレンズをしていると、目の痛みに気付かない場合があります。痛みがなくても、定期的に医師の診察を受けることをおすすめします。また、ドライアイが進行すると、涙の量・バランスが崩れて目の表面の細胞がはがれ、傷ができることもあります。

ドライアイチェック ※一時的な症状ではなく、慢性的な場合をチェックしてください

  • □ 眼を酷使する(パソコン・読書・車の運転等)
  • □ 涙が出る
  • □ 毎日、冷暖房のきいた部屋にいる
  • □ 眼がかすむ
  • □ 眼に不快感がある
  • □ 光を見るとまぶしい
  • □ 眼が重たい感じがする
  • □ 眼が疲れやすい
  • □ 眼がかゆい、メヤニが出る
  • □ 眼が充血する

一言でドライアイと言ってもその症状はさまざまです。
上のチェック項目の内、5個以上当てはまる場合はドライアイの可能性が高いでしょう。

ドライアイの検査

涙の量的質的検査

①BUT検査 目を開いてから目の表面の涙の膜が破壊されるまでの(BreakUpTime)を測ります。
②シルマー試験I法 専用の濾紙を下まぶたの端に15秒間挿入し、涙でぬれた部分の長さで涙の量を測ります。

目の表面の障害を見る検査

顕微鏡検査 フルオレセインという黄緑色の試薬を点眼すると角膜(黒目)の障害さた部位が染まるので、顕微鏡で染色部を観察して障害の程度をみます。

ドライアイの治療法

①点眼液による治療

主な点眼治療の方法は、人工涙液を点眼し、不足した涙液を補う方法です。
点眼液に含まれる防腐剤は、副作用が起こりやすいので、点眼液は防腐剤を含まないものを使用しましょう。

②アイホットによる治療

点眼だけでは症状が改善されない場合には、眼を温めると症状が改善し楽になります。当院ではドライアイの治療に「アイホット」という器械を使用することがあります。

当院では使い捨てのアイホットを使用しております。

 

眼の周辺を暖めることによってマイボーム腺が暖まり、マイボーム腺の脂分の分泌が促進 されます。分泌した油分は目の疲れを癒す最適な油層を目の表面に形成します。アイホットをご希望の方はお気軽にご相談ください。

③涙点閉鎖による治療

涙点の拡張・切開などの涙点形成術があります。
また、涙は目の表面から蒸発する以外はほとんどが涙点から鼻に出る為、涙点を閉じて涙の流出を抑え、涙を眼の表面に十分に溜める方法があります。
当院では「シリコン製涙点プラグ」と「コラーゲン製涙点プラグ」を利用した治療をしております。

1)スーパーフレックスプラグはサイズが豊富なので、涙点が小さい方でも
大きい方でも合わせられフィット性、保持性に優れています。
(承認番号 21200BZY00283000)
→シリコン製涙点プラグについて詳しくみる

必要な料金(自己負担3割、初診診察料込み、片眼1本ずつ):
約8000円~9000円

2)コラーゲン製涙点プラグは生体適合性の高いアテロコラーゲンを使用しており、体温によりゲル化する特性を利用して、充填時には液状のため簡単に充填でき、涙小管内ではやわらかいゲルとなり刺激が少なく、かつしっかりと涙点を閉鎖できます。
(承認番号 21900BZZ00027000)
→コラーゲン製涙点プラグについて詳しくみる

必要な料金(自己負担3割、初診診察料込み、片眼1本ずつ):
約8000円~9000円

3)パンクタルプラグは涙点へプラグを挿入しやすく、さらに挿入の際にかかる患者さまの負担を軽減するため、プラグ挿入前は、先端形状をより細長く変形させ先端の膨らみを小さくしております。
(承認番号/22100BZX01093000)
→パンクタルプラグについて詳しくみる

必要な料金(自己負担3割、初診診察料込み、片眼1本ずつ):
約8000円~9000円

ドライアイは環境的な要因が大きいです。長期間に渡る医師の管理が必要です。

上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
池袋サンシャイン通り眼科診療所ではドライアイの担当医によるドライアイ専門治療を設けております。

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