日食網膜症
日食網膜症の症状・原因の説明です。
太陽を直接見てしまった人・金環日食後から眼に違和感や視力低下を感じる方は眼科の受診をおすすめします。金星の太陽面通過を観察する時も、金環日食と同様に太陽を観察するため、網膜に障害を起こす恐れがあります。
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日食網膜症とは
網膜が太陽の強い光によりやけどを起こしている状態になるため、目になんらかの症状が現れてきます。
特徴
観察直後は無症状であったとしても、時間が経ってから充血や視力低下、中心暗点、目の奥の痛みや違和感を訴えることがあります。
原因
日食観察の際に、日食グラスなどを使用せずに直接太陽を観察してしまうなどの誤った方法による観察を行ってしまったために起こる疾患です。
症状
日食網膜症では目に痛みや熱さ、疲労感・めまいを起こすこともあります。網膜の細胞が受けた損傷の程度によっては視力低下を感じたり、視野の中央に中心暗点が残ることもあります。観察中や観察直後は無症状であっても、数時間後、数日後と時間が経ってから症状が出現することもあります。 晴れた日の観察、眼球の透過性が高い乳幼児や小児、白内障により眼内レンズを挿入している方は発症のリスクが高いとされています。また、観察していた時間が長ければ長いほど、リスクは高まるとされています。
検査
治療
日食網膜症には有効な治療法はなく、眼科医を受診し、経過観察をみながら回復を待つようになります。網膜の損傷の度合いによってはすぐに回復する人から症状がしばらく続く方もいます。
太陽を観察するとき
日食網膜症にならないために、正しい方法で太陽を観察しましょう。
◆太陽の正しい観察方法
太陽はたいへん強い光と熱を出しますので、正しい方法で観察しないと目を痛める危険性があります。
太陽を観察したい場合は、必ず『太陽観察専用のグラス』をご利用下さい。
◆太陽を見るときの禁止事項
・肉眼で直接太陽を見る
→たとえ短い時間であっても、目を痛めてしまいます。
・下敷きやCD、フィルムの切れ端、すすをつけたガラス板、サングラスやゴーグルなどを使って太陽を間接的に見る
→見た目ではあまりまぶしく感じなくても、光の遮断が不十分なものや、目に有害な波長の 光を通しやすいものがあり、気づかないうちに網膜を損傷してしまう危険性があります。
※下敷きについては、安全に太陽観察をすることができる製品もありますので、よく確認してから使用しましょう。
関連疾患
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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