視神経炎
視神経炎の説明です。
当院では、瞳孔を広げて眼の奥(眼底)を詳しく診る眼底検査や視野検査を行っております。
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視神経炎とは
視神経は、外界から入った視覚情報を脳に伝える電線の役割を果たします。この電線に何らかの障害が起きることを視神経炎と呼びます。
視神経炎の分類
1.特発性視神経炎
20代から50代の女性に多い疾患です。急激な視力低下、眼球を動かす際に痛みを伴う眼球運動痛、見ようとするところが見えない中心暗点が主な症状です。
2.虚血性視神経症
側頭動脈炎などが原因の動脈炎性と、糖尿病・高血圧・動脈硬化などが原因の非動脈炎性があります。動脈炎性では急激な視力低下をきたします。視野障害は水平半盲(下半分あるいは上半分の視野欠損)や、中心暗点が主な症状です。
3.圧迫性視神経症
交通事故などで前額部(とくに眉毛の上や外側)を強打した場合に多く発症します。視神経が挫滅して、視力・視野障害が起こることがあります。
4.外傷性視神経症
交通事故などで前額部(とくに眉毛の上や外側)を強打した場合に多く発症します。視神経が挫滅して、視力・視野障害が起こることがあります。
5.中毒性視神経症
薬物により、視神経障害引き起こすこともあります。抗結核薬や、シンナーの誤飲の他、様々な薬物による中毒性視神経症が報告されています。急激な視力低下、中心暗点が主な症状です。
6.遺伝性視神経症
遺伝子の異常により発症するものです。遺伝性視神経症には、ミトコンドリア異常によるLeber遺伝性視神経症と、染色体異常による優性遺伝性視神経症があります。Leber視神経症は母系遺伝で、中等度~重度の視力低下を伴います。視力低下に反して、対光反応が良好であるのが特徴です。優性視神経症は、軽度~中等度の視力低下をきたし、中心暗点などの視野障害を伴うことがあります。
7.その他
その他の原因として、副鼻腔手術後 時間が経ってから腫瘍ができ、視神経を侵す「鼻性視神経症」や、ビタミンB群などの欠乏による「栄養欠乏性視神経症」などがあります。
主な自覚症状
片眼または両眼の急激な視力の低下、視界の中心が見えない中心暗点、上または下半分の視野が欠ける水平半盲が主な症状で、眼球運動痛(眼球を動かす時に伴う痛み)などを伴うこともあります。
視神経炎の検査
視力検査・眼底検査・視野検査 のほか、磁気共鳴画像(MRI)検査・血液検査・髄液検査などが必要に応じて行われます。
視神経炎の治療
明らかな原因疾患があればその治療を、その他の場合は 安静と保存療法を行います。重症の場合は、副腎皮質ステロイド薬とビタミンB1、ビタミンB2を点滴などで全身投与しますが、ステロイド薬は副作用があるため、医師の指示に従って正しく投与することが大切です。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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