黄斑浮腫
黄斑浮腫の症状・原因の説明です。
当院では、散瞳眼底検査、OCT Triton(3次元眼底像撮影装置)などにより状態を把握し、必要に応じて硝子体手術のできる施設を紹介しております。
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黄斑浮腫とは
網膜の中心(黄斑部)に液状の成分がたまり、眼の中でむくみを起こす疾患です。
糖尿病網膜症、網膜静脈分枝閉塞症などにより、ものを見る際に最も重要な黄斑部に浮腫が生じます。
黄斑浮腫の特徴
黄斑浮腫の検査
視力測定、眼底検査の他に、DRI OCT Triton(3次元眼底像撮影装置)が役立ちます。
OCTは網膜の断層写真を撮ることができ、浮腫の程度や部位を詳しく観察することができます。
黄斑浮腫の治療
黄斑浮腫にはいくつかの治療法が挙げられます。
まずは、原因となる病気の治療です。それにより浮腫(むくみ)がすぐに解消することもありますが、なかなか解消せず浮腫が続く場合もあります。浮腫が続く と、網膜が傷み、網膜の機能が元に戻らなくなる可能性もあります。網膜の機能を失わないために行われる対症療法についてご説明します。
ステロイド注射
ステロイドには局所の浮腫をとる働きがあります。ステロイドは副作用が強いため、全身投与(内服あるいは静脈注射)を行うことはできません。そこで黄斑だけに効果を集中させるために、作用が長期間続くステロイド剤を眼球に直接注射します。
注射は感染防止のため手術室で、眼球の周りを十分に消毒した上で行います。目薬で麻酔し、細い針を使って、白目の部分から薬剤を注入します。入院の必要はありませんが、目の状態を確認するため、注射の翌日も受診していただく必要があります。
注射液には白い顆粒が含まれているため、目の中で拡散するとその影が見える(飛蚊症)ことがあります。
ステロイドには眼圧を上昇させる副作用があり、5%の割合で眼圧上昇が見られ、点眼による治療が必要になります。しかし、眼圧を下げる手術が必要になるのは0.5%以下です。その他に、4%の割合で白内障の進行、0.5%以下の割合で細菌感染が生じるとされています。1回の注射の効果は数ヶ月で消失するため、黄斑浮腫が再発した場合には、その都度 注射を行う必要があります。
硝子体手術
1週間程度の入院が必要です。手術は局所麻酔で行い、1~2時間かかります。手術後2週間前後で、ほぼ通常の生活に戻ることができます。
手術の合併症として、極めてまれに細菌の感染や、眼内に大規模な出血が起こることがあり、視力が大きく損なわれる場合があります。また3%前後の割合で、手術後に血管新生緑内障を生じ、追加の手術が必要になったり、最悪の場合には視機能が大きく損なわれることもあります。その他、網膜剥離や一過性の眼圧上昇が生じることがあります。
※当院では行っておりません
レーザー光凝固術
毛細血管から水分が滲み出している場所がはっきりしている場合には、その部分をレーザーで凝固します。
毛細血管瘤が新たに出現すれば、その都度レーザー治療を繰り返し行います。
毛細血管瘤の数が少なく、浮腫の範囲が狭い場合にはレーザー治療だけで視力が回復することもありますが、浮腫が広い範囲に及んでいたり、レーザー凝固が無効な場合には、他の治療法を検討します。
毛細血管瘤がはっきりしない浮腫に対して行う、新しい治療法もあります。照射エネルギーの弱い特殊なレーザーを黄斑周囲に当てる方法です。この治療を国内で施行している施設は数箇所しかなく、現段階での治療効果は不明ですが、よい結果も報告されており、網膜に傷害が少ないことが最大の利点です。
抗VEGF抗体療法
眼の中に血管内皮細胞成長因子という物質がたまるとことが糖尿病黄斑浮腫の原因であることがわかっており、その活動を抑制する抗体を眼球内に注射します。注射は感染防止のため原則的に手術室で行います。目薬で麻酔し、細い針を使って、白目の部分から薬剤を注入します。入院の必要はありませんが、目の状態や、全身の状態(血圧の変動や、まれに血栓が生じる場合もあります)を確認するため、注射の翌日も受診していただく必要があります。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
池袋サンシャイン通り眼科診療所では黄斑の担当医による黄斑専門治療を設けております。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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