黄斑浮腫
黄斑浮腫の説明です。
黄斑浮腫とは
黄斑浮腫の検査
視力は、症状の経過観察における指標として重要です。
眼底検査では、黄斑部の網膜の上にある膜やそれにより生じた網膜の引きつれ(しわ)を観察します。
これらに加え、OCTでは、網膜の断層像がとれます。
OCTでは、浮腫の形状や範囲をより正確に観察することができます。
黄斑浮腫の治療
黄斑浮腫の治療法にはいくつかあります。
まず、上述のような原因となる病気の治療が必要です。それにより浮腫(むくみ)がすぐに解消すればいいのですが、なかなか解消せず浮腫(むくみ)が続くと、だんだん網膜の神経が傷み、機能が戻らなくなってしまうことがあります。
ここでは、そうならないようにすることを目的とした対症療法について説明します。
外来でできる方法には、ステロイドの局所注射があります。
元来、ステロイドには局所の浮腫(むくみ)をとる働きがあることが知られています。
そこで、比較的長い期間効果を持続するケナコルトというステロイド製剤を、結膜下に注射します。
ときに、この薬のために眼圧が上がることがありますの で、注射をしたら約一週間後に眼圧測定のために来院していただく必要があります。
また、眼圧が上昇したら、そのための治療(主に点眼薬)をする必要が出てきます。
この方法で効果がない場合には、手術をすることもあります。硝子体手術です。入院の上、局所麻酔で行います。
いずれも、治療後直ちに見えるようになるわけではなく、時間をかけてゆっくり回復を待つ必要があります。
発症から治療までの時間が長いと、回復に限度があることもあります。
また、上述の黄斑浮腫の原因となる病気の状態によっては、再発を繰り返すことがあります。
早めの受診をおすすめします。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。