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悪性緑内障

悪性緑内障とは

かつては難治性だったため「悪性」という名前がつきましたが、ガンなどのように生命予後に関わる意味での呼称ではありません。(現在では病態も明らかになり、対処のすべも分かってきました。)

前房が極端に浅くなって眼圧が上昇するため起こる緑内障です。

毛様体でつくられた房水が、通常は虹彩の方に流れなければいけないのに、何かの原因によって後方の硝子体に流れてしまうようになり、房水が硝子体中にたまってしまった結果、虹彩が後ろから前へに圧迫されて前房が浅くなり、一見して原発閉塞隅角緑内障(前房隅角が狭まって起こってしまう緑内障)のようですが、このきっかけは何らかの手術であることがほとんどなので、診断は比較的容易です。
原発閉塞隅角緑内障に対する緑内障手術後に生じることが多く、場合によっては通常の白内障手術後に生じることもあります。

主な治療方法

薬物治療として、アトロピン点眼や眼圧降下剤を使用しますが、効果が少ない場合には硝子体中に貯まった房水を抜き取る手術を行います。

担当医紹介

常勤: 新川 恭浩 (日本眼科学会認定 眼科専門医)

定期非常勤: 上田 高志 (日本眼科学会認定 眼科専門医  医学博士)

定期非常勤: 中尾 真紀 (日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)